twitterにもほぼ同じことを書いたんだけど、むこうだと流れちゃうから、自分のためのメモとしてこっちにも書いておきます。
ワールドカップ、Round of best 16で、日本はパラグアイに0?0(PK3?5)で敗れました。
とても悔しいけど、妥当な結果だったと思います。
パラグアイという国は、過去7回W杯に出ていて、82年、98年、02年の3回、ベスト16まで勝ち進んでいます。しかしベスト8まで勝ち残ったことはありませんでした。
紋切り型な言い方をすれば、ベスト8に勝ち進むことは、日本にとってもパラグアイにとっても悲願だったわけです。
試合は互角だったと思います。ボールを支配していたのはパラグアイでしたが、どちらも攻撃面でリスクを犯さず、守備面でミスが少なく、引き分けが許されるなら引き分けが妥当な試合でした。
でも、この試合は勝負をつけないといけない試合でした。結局PK戦。
よくPK戦は運だ、といいますが、やはり運はより思いの強いほうが引き寄せるのかな、と思います。今回は、過去により多く悔しい思いをしたほうが勝ちました。
少なくとも、直前まで「どうせ1勝もできないでしょ」って言っていて、緒戦に勝ったら手のひら返してパブリックビューイングのチケットが売れまくるような、その程度の思いでは運は引き寄せられなかったのかな、と思いました。
試合後、勝ったパラグアイの監督がテレビカメラの前で号泣していました。彼と、彼の後ろにいるパラグアイ国民にとって、この1勝の大きさを物語っているように思いました。
日本は2002年大会で1度、ベスト16まで勝ち上がっています。しかし、その時はホームでした。どの試合も応援団で満席で、合宿地も食事も気候も慣れたものでしたし、組み分けにも恵まれていました。今回のベスト16進出は、2002年より上の結果と言っていいと思います。
でも、なんだか素直に喜べないのです。
日本は2002年のときに大きな果実を手にしました。トルシエという当時の日本のニーズにぴったりとハマった野心的な監督に率いられて、世界の強国との戦い方を学び、サッカー人気を手にしました。
その貯金を、ジーコの4年間とその敗戦を引きずったこの4年間で、すべて吐き出してしまったのです。
もしこの8年間、Jリーグ人気が2002年のレベルを維持していたら、今回勝ち上がったのは日本だったんじゃないかなって思います。
2010年大会は、決して悪い大会ではありませんでした。紙一重の勝負に勝って、多くの人の期待を上回る成績を残せたし、多くの人の情熱をサッカーに向けさせることに成功しました。
2006年と同じ轍を踏まず、ここから確実に(Jリーグ人気と代表強化の両面で)上に積み上げることが出来れば、次回大会か、次々回大会は、きっとこういう試合を勝ち残れるようになっていると思います。
いい大会でした。残りの外国の試合は楽しく見れそうです。
出社の準備しないとだ。