脱鬱

だいぶ気分もいいので、今なら鬱っぽいことを書いても平気そう。というわけで、ここしばらくの間に書き散らかした鬱文をまとめてぶちまけてみます。

その1
誰かを悪者に仕立て上げたい。そうしてその悪いやつを一段高いところから見下して、その浅はかさを鼻で笑いたい。

その2
自分の死に様を想像することがあります。想像するというか、ふと油断した隙に脳内にイメージとしてそれは滑り込んできます。右のこめかみの少し後ろ、もみ上げのつけ根辺りから頭蓋骨を貫通して脳みそを吹き飛ばして、左側の同じ位置から体外に出て行きます。それは時によって銃弾だったり、槍のような鋭く細長い凶器だったりします。いつも右から左へ。一度無理して左から右へ貫通するさまをイメージしようとしたのですが、どうもしっくり来ませんでした。槍のような凶器の場合、それは僕を串刺しにしたまま左手の壁に突き刺さります。まるで標本箱にピンで留められた昆虫のように、僕は倒れることすらできずに死にます。右から左へ。右から左へ。

その3
僕は見た夢をほとんど覚えていません。覚えているとしたら悪夢にうなされて目覚めてしまったときだけ。だから、僕の記憶では、夢は悪夢です。夢の中で僕はいつも何かに追いかけられて逃げています。何に追いかけられているのかはほとんどの場合よくわかりませんが、今までに何度か知っている人に追いかけられたこともあります。追いかけてくる何かは恐ろしい凶器を持っています。銃だったり鈍器だったり牙だったり。僕は必死で逃げるのですが、逃げている途中でだんだん右足が短くなっていくことに気付きます。体はだんだん右に傾き、びっこをひくように左足を必死に掻いて僕は逃げます。ついに右足は付いているのかいないのかわからないような長さになり、僕は走るのをあきらめます。もうだめだ、追いつかれる、と思ったところで目が覚めます。いつか右足を失うような大怪我をするんじゃないかと、結構本気で心配しています。