今朝、というのは水曜日の朝ですが、起き抜けに朝のワイドショーを見ていたら、「台風列島縦断ドキュメント」みたいなVTRを流してました。その1シーンで、湘南海岸で波乗りするサーファーを撮って、
「波浪警報が出ているのに海に出ているバカがいます。なんて危ないんでしょう」
とは直接は言わないけど、そんな声が聞こえてきそうなナレーションをかぶせて、最後に三重だか和歌山だかではサーファーが一人死亡した、というテロップをかぶせてVTRは終わっていました。
なんだかなぁとおもうわけです。僕はサーフィンはしないけど、サーファーにとって大きな波っていうのは、新雪のゲレンデとか、凄腕ミュージシャンによるバックバンドみたいなものだと思うわけです。人生をエンジョイするための最高のスパイスである趣味の、しかも最高の晴れ舞台だと思うわけです。それを、危ないことしてバカじゃないの、という目でしか見れない価値観の貧困さを嘆くわけです。大好きなことをしていて、その最高の晴れ舞台で死ねたら、これ以上の幸せな死に様はないと思うのですが?
それとも、植村直巳みたいに、世界初とかが付くような超一流にならないと、ちょっと人生を余計に楽しもうとするたびに後ろ指さされなければならないんでしょうか?
なんだか、好きなことに打ち込んでいる人を、それを理解できないとか、一流じゃないとか、生産的でないとか、生理的な嫌悪感とかの理由でバカにし、その浅はかさを「危ないから」という一見もっともらしい理由で正当化する行為が、昔からなんだかものすごく許せないのです。
ローライフレックス・ミニデジが到着しました。写真を1枚撮って、あまりの使えなさに悶絶。いやー。アホな買い物をしてしまった…ムフ